離婚に伴う財産分与の割合について

  1. 財産分与とは、夫婦が離婚する際に、その婚姻期間中に築いた財産を、配偶者の一方から片方に分け与えることをいいます。
  2. 財産分与には、(1)夫婦の財産関係の清算、(2)離婚に伴う慰謝料、(3)離婚後の配偶者の扶養料という意味が含まれていますが、中核となるのは、(1)の夫婦の財産関係の清算です。
  3. 財産分与には様々な争点がありますが、どのように夫婦で清算するのか、その清算割合も争点の一つです。
  4. 従前は財産形成・維持への寄与度によって清算割合を個別に決定し、例えば、専業主婦(夫)については、寄与度を3割~5割程度と決めていました。
  5. 最近の実務では、家事労働の寄与度についても評価されるようになり、専業主婦(夫)の場合にも、財産分与割合は2分1とされることが多いように思われます。 但し、財産形成・維持への寄与度が全く考慮されないかというとそのようなことはありません。夫婦双方が共働きの場合、夫婦の一方が他方の家業に従事している場合、夫婦の一方が専業主婦(夫)の場合であっても、原則として寄与度を2分の1としつつも、財産形成・維持への寄与度を案件毎に個別に考慮する傾向があるように思われます。